小学6年生の息子がうれしそうに、最近友人たちと交換日記を始めたと報告してきた。日常の何気ない出来事やメッセージなどを書き合っているらしい。6年生といえば思春期に差し掛かり、親に反抗的な態度をとったり、友人関係に悩んだりすることも。田舎の少人数校らしいほんわかした少年たちの光景に、ほほえましい気持ちになった。
そういえば自分もそれぐらいの年頃に、同級生たちと交換日記をしていたことを懐かしく思い出した。また今では考えられないが、当時は雑誌の巻末に住所と名前が記載された文通希望のコーナーがあり、趣味や好きな芸能人などが同じ者同士で手紙のやり取りをしたものだった。
現代ではメールやメッセージアプリなどの連絡ツールが普及し、文字を書いて伝える機会は大きく減った。便利な反面、ラインなどではテンポのよい短文での会話が多いため、単調な言い回しになり、文章力や語彙力が向上しにくいというデメリットもある。
手書きの文章は気持ちがこもる。小学校生活最後の交換日記。友情を深め思い出になるように、なるべく長く続けてもらいたい。
【織】