新宮市出身でプロ野球・広島カープの森浦大輔投手。5年目の今季は開幕から好調だ。5日に本拠地で行われたDeNA戦は圧巻の投球だった。7−7で延長に突入した10回から登板。2イニングで5つの三振を奪う完全投球をみせると、11回裏に味方選手がサヨナラホームランを打って8−7で勝利。森浦投手に今季初勝利が付いた。
ハイライト映像で投球を見ると、ストレートの球速が昨年から上がっている。この日は最速151キロが出ていた。速い球を見せたあと、伝家の宝刀チェンジアップを決め球に打者のバットは面白いように空を切っていた。
素人の見解で恐縮だが、森浦投手の調子のバロメーターはコントロール。早いカウントで追い込むと”魔球”が生きる。逆にボール先行だと、ストライクを取りにいった球を狙い打たれる。この日は抜群のコントロールでこれまで相性が今一つとされていた左打者に対してもチェンジアップが有効に決まり、無双だった。
今季もフル稼働で50試合以上の登板を目指すが、長いシーズン、けがだけには気を付けてほしい。毎試合、結果を調べるのが楽しみだ。
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