「デビュー作にはその作家の全てがある」という俗説がある。この言葉の真贋はさておき、尾鷲市出身の小説家、伊吹有喜さんを語る上で、デビュー作の『風を待つひと』は重要ではないかと思う。 生きる力を失いかけた男女が、ふるさとの...
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