全国でクマの目撃情報や人身被害が多発。石川県では「出没警戒情報」、富山県では「出没警報」、新潟県では「出没特別警報」を発表するなど、特に人への被害が発生している県を中心に、警戒を呼び掛けている。

 

　その原因として挙げられているのが、ブナやミズナラ、コナラなど、餌となる硬い殻に包まれた木の実の不作。実りが多い場所を探して転々とするうちに人間の生活圏に入ることがあり、以前は生息していなかった場所に分布が広がっているともいわれ、石川県加賀市では１９日朝、駅前のショッピングセンターに搬入口からクマが浸入する騒ぎがあった。

 

　当地方でも時々クマらしき動物の目撃情報があるが、常に監視しているわけではないことを考えると、この辺もどれだけクマが行動しているかわからない。

 

　クマの被害に遭わないためには、クマが来にくい環境をつくることが大切。収穫後の農産物、家庭の生ごみは屋外に置かない、庭先の柿、栗などは放置しないで早めに取るなど、誘引物を取り除くことはもちろん、住居や通路の周りにあるヤブや草むらはできるだけ刈り取って見通しをよくする。災害と同じで、事前の対策が重要である。

 

　　　　（Ｊ）