新型コロナウイルス感染症に関し、持続化給付金などを不正に受け取って逮捕される事案がしばしば報道されている。会社員らが、偽の会計帳簿などを作り事業主を装い給付金を手にしたという。「指南役」がいて、うん十万円を払った人もいるようだ。
何人かが逮捕されたのを受け、同様の不正受給をしていた人が、捕まるのが怖くなって、自首したり、弁護士に相談するケースが増えているという。最初は指南役に支払った分を除いても「濡れ手で粟」と考えたのかも知れないが、仮に全額返金して起訴猶予になっても結局は大損となる。勉強代にしても高くついたことだろう。
今後、関連した詐欺が出てこないとも限らない。例えば「あなたの口座に不審な入金がある。口座を止める」と言って、カードを預かりに来たり、「確認のために料金がかかる」として金銭を支払わせる手口が思いつく。
11日から20日まで、地域安全運動が展開される。重点目標の一つが特殊詐欺防止。よく言われるように、手口を知っておくことが被害防止につながる。また、「自分は被害に遭わない」ではなく「遭う可能性がある」と用心することが重要だ。
(M)