12月8日は太平洋戦争が始まった日ということで、全国紙では関連記事がいくつか紹介されていた。今は情報があふれている時代だが、戦時中は厳しい情報統制があった。おそらくだが、自主規制への圧力もすごかったのではないか。
天気予報も公表されなくなった。作戦行動をする上で、非常に重要な要素であったため。最も、米軍は独自の観測網を持っており、隠した意味はなかったとも言われる。
本で読んだ限りだが、戦前から「勝ち目はない」との認識もあったよう。この判断も情報だし、暗号が解読されて、日本軍の動きがアメリカに把握されていた、というのも情報。情報や知識こそさまざまな判断の根拠となるものだが、それが知らされない、またはゆがめられてしまうというのは大きな問題。
当地方も戦争による情報統制と無縁ではない。1944年12月7日の昭和東南海地震。情報統制の影響もあり、救援活動がないまま独自復旧を余儀なくされた。再び、このような時代にしてはならない、と強く思う。
(M)