尾鷲市と紀北町の小中学校で7日、入学式が行われた。特に小学1年生にとっては「よく遊び、よく学べ」である。当面は、学校に楽しく通えることが一番。
学びのあり方が多様化している。昔は、多くのことを記憶していることが重視された。情報科学技術、特にインターネットの発達で「知っている」ことの利点が大きく損なわれている。
一方で、感性や発想力で人生を切り開ける人は少ない。引き続き、基礎学力や多様な経験をすることが大事で、学んだことや知識を応用できる頭の和らかさが求められる。
尾鷲小の奥村隆志校長は先だっての卒業式で、卒業する6年生に「勉強はした方がよい」と話していた。「若い頃にもっと勉強をしておけば」と後悔する人は多い。書店には「中学校の○○が10時間で分かる」など、学び直しに関する本が多数売られている。
勉強の基本は、いわゆる教科の学習だが、子どものころの経験は、どれもが〝学び〟と言える。力いっぱい学校生活を送ることが将来の糧になる。
(M)