暦はもう4月に入ろうとしている。年が明けたと思ったのがついこの間のこと。はや今年も4分の1が終わる。
年を取ると月日の流れが早い。肉体の衰えを実感する毎日だが、年齢だけで一律に高齢者と呼ぶことはできない。今や「人生100年時代」と言われ、65歳以上の高齢者で4人に1人が働いている。人手不足も相まって、高齢の就業者は今後ますます増える。
紀北町議会一般質問で、町独自のエンディングノートを作り高齢者に配布してほしいとの提案があった。後に残された家族が困らないよう元気なうちに書くのが本来だが、死を意識するには早すぎるという高齢者が多いに違いない。書き出すきかっけづくりも施策として必要ではないか。
エンディングノートは書かなければならないものではなく、心の準備が整ったときに始めればよい。焦る必要はない。人生を充実させ、仕事で得られる喜びや達成感を優先することも素晴らしい選択である。幸せの形は人それぞれだから、その人の価値観に寄り添うことが一番だ。
(N)