10日は「女性の日」。昭和21年4月10日、女性が初めて選挙権を行使した。今では当たり前の男女平等の選挙権だが、女性の権利が認められるまでには長い道のりがあった。
世の中の常識は時代とともに変わる。どこでもスパスパ吸っていた愛煙家は隅っこに追いやられ、何でも捨てていたごみは分別回収、職場内のハラスメントはご法度、日本はだめだが世界の多くの国で同性婚が認められるようになった。
変わったことを挙げればきりがない。「昔はこうだった」と昭和のおじさんがぼやこうと、昔と違う生活、価値観で育った若い人の常識に通じるはずがない。
選挙制度について聞いたあるアンケート調査で「総理大臣を国民投票で選ぶべき」が1位だった。実現すれば、直接選挙がいずれ常識になる。憲法改正へ動かす原動力は国民の意識の高まりであり、政治的な議論や制度設計も必要となる。
未来の日本がどのような方向に進むかは、次代を担う人々の選択と行動にかかっている。固定観念にとらわれない柔軟なマインドが必要だ。
(N)