尾鷲市は三木里地区の海水浴場の利用について、マナー向上を目的に新しく条例を制定する方針で、30日までパブリックコメント(意見公募)の手続きを行っている。
11日には条例案に関する説明会を開いた。意見公募手続き中の説明会は異例という。場合によっては年末年始を挟んで2週間程度で実施という、おおよそ「形だけ」の手続きがある中で、非常に丁寧な対応と言える。
環境省が除染土の再利用をめぐって行った意見公募では20万件以上のコメントが寄せられたという。96%にあたる意見が「一字一句」一致したという。ネットで提出できるためこのようなことが起こる。最も、政策に反映するのは、このような形式的な意見の多さではない。
説明や参加者の意見を聞くと、最終的な問題解決は、少なくともキャンプや火を使う場所を制限する必要があると考える。「自由利用」の原則との兼ね合いで、当面の対応とは別に中長期に法律や県の条例の改正も提言していかなくてはならないだろう。
(M)