津市選挙区選出の吉田紋華県議の「ナプキン発言」が波紋を呼んでいる。「自己責任」と批判を受けた後、それに反論する形で「パーソナルイズポリティカル。ジェンダー的な個人の問題はまさに社会の問題。性と生殖に関する困りごとを福祉的に解決することに、税金を使うべき」と主張。
個人の問題には税金を投入しないのが原則。その上で、例えば低所得者支援や災害時の被害拡大防止、環境保全の推進など政策的な必要性によって、個人的なものにも税が投じられる。多くの人が困ることが想定されるなら、税金で手当てしようというのが本来。
学校給食費は従来、個人で負担すべきものだった。例えば夏休みには、たいてい給食費以上に子どもの食費の支出が発生することを考えても、保護者負担という考えは当然だった。それが小学校では8年度から公費負担になる。
ナプキンの話は「いい年をした大人が…」というエチケットの問題としても捉えられたが、もしかして将来の「社会化」の契機となるかもしれない。
(M)