今年もプロ野球が開幕。尾鷲市出身で中日に入団した石伊雄太捕手が4月2日には初のスタメンマスクを被った。
この試合の解説記事で、元日本代表の捕手で野球評論家の里崎智也さんが守備や配球を評価しつつ「勝つか、打つか、そのどちらかでなければ評価されない捕手の宿命を、代打を送られた中で、よくかみしめてほしい」と課題の打撃に触れている。「未来の侍ジャパンでも夢ではないのだから」のしめくくりは、うれしい。
西武の上田大河投手は、登板予定の投手の体調不良で、3日のデーゲームで初先発。ピンチを背負いつつも冷静に粘り強く投げ続けて5回を0点に抑えて勝利投手の権利を得た。後続投手が打たれて初勝利は消えたが、次の機会をたぐりよせる力投だった。
最年長の阪神の湯浅京己投手は2軍で5試合に登板して防御率3.60。黄色靱帯骨化症の手術からの復帰の最中で決して焦ってはならないが、この人に復活してもらわなければ、という思いはある。ぜいたくで見ごたえのあるシーズンが始まった。
(R)