小中学校の授業で、普段は見ない取り組みをよく取材する。聴覚障害者、盲導犬、土地家屋調査士、狂言師、プログラミング、台湾や岩手県とのオンライン交流と、多様なことを子どもたちが取り組むことは非常に有意義で、実際に見聞きし、触れ、やってみなければ学べないこともある。
新しい取り組みだけでなく、水産スクールや防災学習、焼きいも大会、稲作体験と、それぞれの学校で長年続いている行事は子どもだけでなく、学校や地域にとっても交流の場になっていくこともある。教えられたことを教えていくことからしか学べないこともある。
自然が豊かな本紙地域は子育てしやすいと言われているが、子どもたちが多様な体験をする機会に関してはスケールメリットのある都会の方に利がある。前述の取り組みだと福祉関係では町社協の積極的な姿勢が目立つ。教員の個人的なつながりで実現したり、地域の団体からの呼びかけに応じたケースもある。子どもの成長を支えるのは、その地域に住む大人の知恵と熱意である。
(R)