車の運転中に携帯電話やスマートフォンなどを操作する〝ながら運転〟の罰則が強化されて1年が過ぎたが、当地方でもまだまだ携帯などを片手に持ち、電話をしながら平然と走るドライバーを見かける。
スマートフォンや携帯電話を操作しながら運転し、事故を起こすなどした場合、刑事罰の対象となり、「1年以下の懲役、または30万円以下の罰金」。違反点数は6点で、即免許停止処分になる。事故を起こさなくても、手に持って通話するなどした場合は「6か月以下の懲役、または10万円以下の罰金」。反則金は普通車で1万8000円。違反点数は3点。決して軽くはない。
1秒間に車が進む距離は時速40キロで約11メートル、60キロでは約16.5メートル。ある実験データによると、一般道を走る車のドライバーが危険を認識してアクセルからブレーキに踏み替え、ブレーキが利き始めるまでに早くて0.6秒、通常は1.5秒以内。ながら運転で認識が遅れれば、かなりの距離を進むことになる。
あるディーラーが公開した動画のフレーズに「たった2秒で人生は暗転する」がある。罰則強化から時間がたち、意識が薄れ初めていないか。
(J)