前回の掃除から半年たつのに、国道42号の地下横断歩道にごみはなく、きれいに保たれている。子どもたちの活動が保護者も巻き込み、地域に波及しているとの感を受けた。尾鷲小学校へ道路功労者表彰が贈られた伝達式で、国交省の関係者が語った。
清掃活動のきっかけは、道路の大切さを学んだ総合学習。平成17年8月、児童が自主的に上野町地下横断歩道の清掃に取り組み、子どもたちが成長しても「自分たちの地下道、私たちの道路」という気持ちを持ち続けてもらいと、翌年2月に国交省のボランティア・サポート・プログラム制度で、紀勢国道事務所、尾鷲市との3者で協定を結び、年3回の活動が始まった。
ある町ではかつて、子ども会が清掃活動を行っていたが、小学生のころにごみ拾いを続けてきた高校生が、粋がったようにごみを投げ捨てる場面に出くわしたことがある。
新型コロナで1学期の清掃は中止されたが、14年といえば、当時の6年生は26歳。世帯を持った人も独身もいるだろうが、当初の思いが次代へと受け継がれ、周りにもさらに広がることを期待したい。地下道だけでなく、ポイ捨てごみのない町を目指して。
(J)