愛媛県や岡山県、宮崎県など全国各地で大規模な山火事が相次いでいる。必死の消火活動も延焼スピードに追いついておらず、なかなか鎮火の目処が立たないよう。山林面積が多くを占める当地方でも、対岸の火事ではないと思う。山のすぐそばに住宅が建っている地域も多く、延焼が拡大すれば家屋への被害の可能性も高くなる。林業への影響も考えられる。
春は空気の乾燥や強風が吹く気象条件に加え、山中に枯れ草が多く、山菜採りなどで入山者が増えることから、山火事が最も多い時期。たき火や野焼き、たばこのポイ捨てなどによる火の不始末によるものが原因の多くを占めている。
山林火災の消火は、地上からの放水とヘリコプターなどによる空中消火がある。以前、消防団員に山火事の消火活動の大変さを聞いたことがある。足場の悪い山中では重い可搬ポンプの搬送が困難で、消したかと思えばまた違うところで燃え始める。約20キロの水のうを背負って行う残火処理も大変だったそう。
1本のたばこが大惨事を招くこともある。一人一人の注意が大切である。
【織】