野球というスポーツは流れが大きく左右するというのが改めてわかった。選抜高校野球大会の決勝戦、智弁和歌山は横浜に4−11で敗れ、惜しくも準優勝となった。最終的に点差が大きく開いたが、中盤までは接戦で勝機も十分にあった。
1−3と2点を追う智弁和歌山の6回の攻撃。1死三塁の好機を作り、カウント2ボール2ストライクの場面で横浜は継投。打席途中での継投は珍しく、智弁の打者は面食らってしまい1球で三振を喫した。続く打者を迎えて横浜はさらに継投。智弁の打者は中堅前にヒット性の打球を放ったが、横浜の中堅手がダイビングキャッチで好捕。結果、智弁はこの回無得点に終わった。その裏に横浜は6点を挙げる”ビッグイング”を作り、試合を決定づけた。「たら・れば」を言ってはだめだが、6回に智弁が1点でも返していれば…。と思うような試合だった。
流れが行ったり来たりする試合があれば、相手に流れを渡さないまま支配する試合もある。野球に限らずスポーツ全般に流れは存在するが、その流れを読む力を備えることも勝ち抜くためには必要だ。
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