• 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

紀南抄「必ず来る」

 南紀熊野ジオパークで東京大学大学院の井出教授の講演があり、最新の研究で地震予測が難しいことがわかってきたと聞いた。そんな中でも、南海トラフ巨大地震は必ず来るとされている。講演の中でも言及があった。
 
 それによると、日本では25年ほど前、全国約1000か所に高精度のGPSを配置し、観測を始めた。日本列島の変形が、ミリ単位で正確に把握できる。それによると当初、東北地方が東西にスリムになっていたという。この動きは2011年まで続き、それが戻って起こったのが東日本大震災だった。西日本も現在、同じように縮んでいることがわかっている。教授は「誰が見ても間違いなく(形が)戻る。その時に確実に起こるのが南海トラフ巨大地震」とした。
 
 今まで「必ず来る」と言われ、正直なんとなく鵜呑みにしていたが、専門家から根拠を聞くとより現実味が湧く。先日、石川県へ派遣された新宮市立医療センターのDMATチーム代表の龍田医師が言った「明日は我が身」の言葉が脳裏をよぎる。「遠くの家族より近くの他人」というが、事後の心配より事前の行動である。
 
【稜】

      紀南紗

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      イベントカレンダー

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ