ようやく春らしい陽気となり、各地で桜の開花が進んでいる。新宮市の丹鶴城公園や佐野川沿いでは間もなく夜桜観賞も楽しめそう。今年の冬は例年より長く感じた。お燈祭りを過ぎても朝晩の冷え込みが続き、暖房器具がいつまでも手放せなかった。寒暖差が激しいと体調管理が難しく、着る服にも困った。やっと春本番。花粉症との付き合いはもうしばらく続くが、桜の開花は心を和ませてくれる。
春は出会いと別れの季節。高校を卒業した若者の多くは進学や就職で地元を離れる。4月からはじまる新生活に胸躍らせているだろう。仕事関係でも異動の時期で、慌ただしく引き継ぎをしている人も多いのではないか。
日本には春夏秋冬の四季があり、それぞれに天候の変化、風景や文化、食べ物などの魅力がある。ただし、昨今は春や秋が極端に短く感じる。地球温暖化により、暑すぎる夏と温暖化した冬が数か月続く「二季化」現象が起きている。将来的には桜の開花時期がもっと早くなるかもしれない。季節の移ろいを感じながら生活できなくなるのは悲しい。温暖化対策は必須だ。
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