はしご酒をして尾鷲の飲食店を巡る「旬のコツまみバル」が今年も5月17日(土)に行われる。あのにぎわいを想像するだけでワクワクしてしまう。過去最多の参加店となり、楽しみがまた広がる。
「バル」とは英語の「バー」で、喫茶店や居酒屋、食堂などを意味する。新しい地域おこしや商店街振興策として全国各地で取り入れられている。
尾鷲のバルは高速道路の延伸を契機に、市外からの誘客を目的に始まった。それゆえ、飲食店がそれぞれ固有の看板商品を用意し、バルの発祥地であるスペインのバスク地方のように、いつでも楽しめる日常化を目指したい。
一夜限りでなく、例えば四季ごとにバスツアーも組み合わせて行うなど、外来客との接点を増やす工夫をして、尾鷲ファンを広げていく戦略が必要だ。
将来的に、いつ来ても楽しめるバル文化が根付けば、持続的な経済効果を生み出すことになる。食べることには誰もが関心がある。「食」を核にしたまちづくりは、地域が誇れる新たなブランドを形成できる可能性がある。
(N)