SDGsは国際的なビジネスルールだと、個人的には定義している。時代は移り変わっても、変革期ではより早く適応した者が利益を得る。
このSDGsは田舎には有利。自然や生態系の保全が重視され、都市部からの投資を受ける価値がつく。是非を論じる余地はなく、最大限生かさなければならない。
特に二酸化炭素排出権が数字化され資金をもたらすJ—クレジットは明快で理解しやすく、営業もしやすい。今後、環境に関する企業活動で最も浸透していくのではないか。
尾鷲は木のまちとして材木や木炭を江戸に送って栄えた。J—クレジットがもたらす企業とのつながりは、形こそ変わったものの、かつての縁が戻ったととらえられる。
尾鷲育やふるさと教育の深化はSDGsとして加点になる。神々が宿る熊野古道の山々、オコゼを笑う矢浜の山の神、三木里の浅間信仰の御富士(おやま)祭など伝統や文化からもアプローチができないか。アイデアを考え続け、できる限り投資と交流を呼び込まなければならない。
(R)