赤羽中のキャリア教育は、日本初の音楽配信事業を手掛けた社会起業家を招いたり、移住者の地元のトマト農園を見学したり、役場職員や地域おこし協力隊の話を聞いたりと、多岐に富んでいる。生徒からも率直な質問があり、良い経験になったと推察できる。
社会起業家の仕事の意義についての話は、子どもたちの今後の規範の一つになり得る。トマト農家の回は生徒が一番前のめりで、地元でも十分にビジネスチャンスがあることを理解できた。
子どもたちから意見を引き出し、生成AIで理想の紀北町をつくろうとする取り組みの着想はおもしろかった。時間が足りずに生成AIの体験にとどまったが、今後の地域学習に導入すれば、それこそグローカル教育の一つになり得るのではないか。
スマホ一つとっても、AIによる検索の概要、書き起こしアプリの変換の正確性の向上に、デジタル技術の進化の加速を実感している。置いていかれそうな気もするが、うまく使いこなしていけば、未来につながる。
(R)