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不連続線「災害対応熟慮せよ」

 紀北町の行政報告会で、「南海トラフ地震が発生し、役場が使えなかった場合の拠点となる始神テラスまで歩いたことはあるか」との質問があった。津波から安全を確保できる拠点が限られるが、被災後の指揮系統は人命救助や復興の初動にも大きく関わってくる。
 
 昨年7月にカムチャツカ半島付近で発生した地震は、津波への対応の難しさをあらためて示した。大きな被害はなかったものの、それでも警報は10時間にわたった。安全の確保の判断は慎重を期さねばならないが、例えば余震などで警報が長く続いた場合、それだけ公助の体制の立て直しは後手に回らざるを得ない。
 
 集落ごとの状況も、自治会や消防団が頼みの綱となる。交通網が遮断されれば支援物資の持ち込みなども難しく、それぞれの備えで本格的な支援を待つことを念頭におかなければならない。
 
 津波浸水域の広さも、海沿いに点在する集落も、海とともに生きてきた町だからこその特性ではある。ほかの自治体より、状況による判断を細かく設定しておく必要がある。
 
(R)

      不連続線

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