冬至が過ぎ、クリスマスも終わり、今年も残り日数が指折りで数えられる。つまり、能登半島地震から1年が経とうとしている。
よりにもよって元日に発生し、道路の寸断により、支援は一筋縄ではいかなくなった。断水も長期化し、9月の豪雨で川が氾濫して仮設住宅が浸水した。石川県内では60の港、漁船230隻が被害を受けた。南海トラフ地震の危険性を抱える紀伊半島にとって、とても他人事ではない。
長らく苦しめられていた新型コロナウイルスも昨年5月に5類感染症に移行し、完全にアフターコロナの時期に入った。夏の観光誘客に期待したが、繁忙期のお盆前に南海トラフ地震臨時情報が発令し、海水浴場は閉鎖を余儀なくされ、イベントの中止も相次いだ。安全を守るための科学的見地に基づいた措置で、発令自体に異論はないものの、コロナと台風で影響を受け続けてきた観光業の苦境が続く。
新型コロナウイルスも、元日の地震、初の臨時情報と、想定外の事態が続く。できる限り備えなければ、と改めて思う。
(R)