岐阜県海津市議会で、議員提案の市議会解散決議が可決された。本来の任期は9月27日までだったが、4月27日投開票の同市長選挙とW選挙にして経費削減をすることなどを狙いにしたという。
大手紙の報道によると、賛成派は「市長選と市議選をまとめて行うことで政治への関心が高まり、投票率の向上が見込める。選挙費用を削減できる」と主張。前回選挙から市民に説明をするなど、準備を進めてきたという。一方、反対派は「議員は任期4年を負託されている。解散により、議員の不在期間ができる」などと主張した。どちらにも理屈があるが、賛成派が多数だった。
4年前の尾鷲市W選に合わせて「引退市長は選挙前に辞職せよ」と提言した。市長の任期は7月26日からなので、選挙直後の6月議会は新議員に対し現市長が答弁する。市長が交代する場合、6月議会の一般質問が実質的に意味をなさなくなってしまう。選挙の結果、現職が敗れた場合は仕方ないにしても、引退するなら前向きな議論の機会が1回無くなるのは惜しい。
(M)