自民党総裁選の報道が加熱しているが、大手メディアの議論を含め、どこか冷めた目で見ている。頭をすげ替えたところで、一体何が変わるのか。
自民党を語ることは、戦後日本の政治を語ることに等しい。奇跡的な戦後復興、経済大国の絶頂期からのバブル崩壊と失われた30年による停滞、政治は結果であるなら、その功罪は自民党に帰結する。バブル崩壊後しか知らない身として「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は遠く、どうしようもない閉塞感がまとわり続けている。
この地域を含め、地方では人口が減り、学校がなくなり、伝統が途絶えている。東京は日本をけん引しているが、人口流入が途絶えれば労働力と消費は維持できなくなる。過疎化対策、地域活性化、地方創生は国政に待ったなしの重要課題で、政治の責任は重い。
政治に不信や不満はあるが、未来に絶望はしていない。自民党総裁選だけでなく、野党第一党の立憲民主党の代表選を含めて、一国のリーダーになろうと志があるという人たちの言葉を注意深く聞いていきたい。
(R)