紀北町の70代男性が、架空請求の手口で約100万円をだましとられる被害が発生し、尾鷲署が注意を呼び掛けている。
NTTをかたるショートメールが届き、電話してしまった結果、2度にわたって約50万円ずつを振り込んでしまった。冷静になってだまされたと考え、尾鷲署に被害を伝えたという。
典型的な事例の一つと言える。最近、話を聞くことが多いのは、実在の会社やサービスを名乗るメッセージやメールが届くこと、今回はNTTだが、電気やガスの会社、クレジット会社、通販会社など「入り口」で名乗られる会社は多い。以前にも書いたが、弊社の代表メールにもさまざまな名目の偽メールが届く。
「電子マネーで払って」というのがこのところの主な手口だが、今回はATMから支払わせているのが気になる。警察と犯人グループの〝いたちごっこ〟が続く。とはいえ、手口のキモを知っておくことが被害防止につながることは間違いない。アンテナを高くしておくことが必要だ。
(M)