東京都立川市の公立小学校に男2人が酒に酔った状態で〝侵入〟し、教職員5人が殴られる事件が発生した。この学校に通う児童の母親の知人で、2年生の教室に押し入ったという。学校の安全管理体制があらためて問われる事件になっている。
2001年6月に大阪の小学校で児童殺傷事件があった。この時は8人の児童が亡くなっている。その後、学校の周囲にフェンスが張られたり、それまで開放されていた門が閉められたり、防犯カメラが設置されたりするようになった。また、学校にさすまたが置かれ、不審者対応の訓練も定期的に行われている。
学校は基本的に複数の出入り口があり、出入りを管理するのは難しい。鍵を閉めてインターホンで対応するにも「いつ対応が必要か分からない」ということになれば、その業務に当たる職員を置かなければならない。
「モンスターペアレント」という言葉をしばしば聞くようになった。学校側の対応に不備があるケースもあるが、最低限として暴力に訴えることは慎まなければならないだろう。
(M)