尾鷲市長・市議のW選挙の告示まであと半月ほど。現時点では、市長選は現職と新人の一騎打ちとなる模様。集大成の3期目を展望する現職、市議と県議合わせて6期務めた新人、ともに政治経験に不足はない。どちらが今後の尾鷲のリーダーとしてふさわしいかが問われる。
平成の市町村大合併から15年以上が経ち、政策としての是非はともかく、全国では合併特例債という果実を食い尽くし、行政のスリム化が滞った自治体が顕在化しつつある。
合併していない尾鷲でも人口減少と高齢化への対応、財政の健全化は重要な課題。今後、財政の堅持に失敗し、積極性を失った自治体の衰退は避けられない。その意味で、次の4年間の市政の舵取りは非常に重要になる。
本稿を書いているのは、現時点で両候補の政策面の差が見えにくいように思えるから。財源が限られる以上、施策の手数も決まってしまう。理念も理想も大切だが、政治家は第一に現実主義者でなくてならない。市民の一人として、何をやるのか、現実的な政策論争を望んでいる。
(R)