尾鷲市の小中学校で14日、特産品の甘夏が学校給食に出された。有機栽培されたもので、カット工場も有機認証を受けており、包装にもしっかり「有機JAS」のマークが入っていた。宮之上小学校4年生の教室で、子どもたちが味わう様子が取材できた。酸っぱさに顔をしかめている子どももいたが、苦手な子どもは少なそうだった。
加工メーカーの担当者も同席。首都圏の有機スーパーの一部で、外皮を取り除いて一口大にカットしたものの販売が始まったという。5月限定商品で、今年は「試験販売的な数量」という。販路拡大と尾鷲の地名度アップに期待したい。
給食については、名古屋市や東京都港区との商談が行われている。課題は価格か。米価が高騰しており「給食費がピンチ」という話を聞く。付加価値を付けつつ〝給食用に〟どれだけ安価で提供できるかが鍵。
他地域で給食に採用されるなら、特徴や尾鷲の紹介を載せたミニ冊子を作って一緒に渡すのはどうか。風土を知ってもらうことで、より味わい深くなるだろう。
(M)