銚子川のオーバーツーリズムの調査を目的とした大学生による現地調査に同行した。雨の中で学生は一軒ずつ回りながら丁寧に聞き取り、何よりも住民がよその若者の質問に誠実に答えていたことが印象的。
今回の調査は地元の小中学生にもアンケートをとる。個人的に注目しているのが、今の小中学生が町外の人でにぎわう銚子川で遊んでいるかどうか。
担当した町職員は「銚子川で遊んで愛着がある」と語る。思い入れが強いからこそ、なんとかできないかと知恵をしぼり、粘り強く取り組む。だが、今後を担う子どもたちの実体験がなければ、その源泉である愛着を欠くのではないか。
奇跡の清流は町民だけの川ではないが、銚子川を守るのは町民であり、地元の子らが自由に遊べる銚子川であってほしい。
銚子川の夏季の駐車場の一部有料化は遊泳客の分散に効果があるが、地元住民が利用し辛くなっている点は否めない。免許証確認による町内在住者の無料化は試せないか。銚子川の自然体験学習も積極的に行っていくべきだ。
(R)