熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコの世界文化遺産に登録されて7日で19年となる。来年は20周年。外国人観光客を含めて多くの人が訪れることを期待する。
県や沿線市町が記念イベントを行うと見込まれる。観光誘客を期待する中で、イベントの一番の目的はPRになる。国内向け、さらに外国に向けて発信し、記念イベントに来てもらう、または将来の来訪の下地としたいところ。
地域住民の関心を高めることも大切。保全を担っているのは地域の団体だし、ガイドも当然地元の人。関心を将来世代にリレーしないと、観光振興も先細りしてしまう。
世界遺産関係の会合を取材すると「伊勢路の価値とは」という話題になる。当然大切にしなければならないが、地元の人が興奮するようなイベントも企画してもらいたい。「何をやったっけ?」と印象に残らないイベントばかりになることは避けたい。あと1年、地域の人の声を大切にしつつ、にぎわうイベントの企画を期待したい。
(M)