尾鷲市教育委員会は12月から「ノーメディアデー」という取り組みをしている。基本的には家族でルールを話し合って、ゲームやスマートフォンをさわらない時間を作る取り組み。
「今日は1日さわらない」とか「宿題している時は」など、いくつかのコースが設定されている。また、自由に達成課題を考えてもよいなど、一律でない取り組みなども特徴。「個人個人でバラバラに取り組むと、『何でメッセージを返してくれないの』などとトラブルも考えられる」という話が出てくるのは、「つながる」ことが重視される今風の課題だな、と思う。
取り組みの背景には、学力テストの得点が全国平均より低く、これらのメディアをさわっている、見ている時間が平均より長いということがある。メディアにさわらない時間が、何らかの勉強の時間になればいいが、そうでなくても、情報機器に上手に関わることでできるようになることは重要。
自分も含め、親の世代も多くは「テレビゲームばかりせずに勉強しなさい」と怒られて育ったことと思う。自分が機器とうまく付き合えた話、失敗談、妥協案など子どもと共有するのも、よい手法なのではないか。
(M)