以前にも書いたが、特殊詐欺の手口と対策はいたちごっこ。対策をすれば新手が出てくる。また、しばらく前に流行った手口が、細部を少し変えて繰り返される。犯行グループの一部は定額給付金など、社会の新たな動きにも敏感。
11日から20日の全国地域安全運動では、尾鷲署は特殊詐欺防止の呼び掛けに特に力を入れた。いろいろなパターンがあるが、自宅に電話が掛かってくるのが端緒となるケースが多いとして、防犯機能付き電話や録音装置をPRした。
県警と県民共済は、特殊詐欺被害防止の川柳コンクールを実施。子どもからお年寄りまで1647作品の応募があったという。大賞は「だんなにも 渡さぬカード なぜ渡す」。作者は90歳の女性。大変しっかりした方のよう。
尾鷲署にお願いして、入賞作一覧をいただいた。いくつか紹介したい「留守電は いらぬ悪事の 防波堤」。機能をしっかり使おう。「おばあちゃん しんじないでね その電話」は小学4年生の作品。「二刀流 絆と確認 詐欺に勝つ」。二刀流は流行語になりそう。
だまされない、と思っていてもだまされてしまうのが特殊詐欺。折に触れて「気を付けよう」と思うことが大切だ。
(M)