尾鷲市教育委員会は、4月に行った全国学力・学習状況調査の結果をホームページで公表している。学力部分でいうと、小学校6年生は2学期中の底上げが必要。
小学校の国語では大きく差がついた。市教委の分析では「言葉には、相手とのつながりをつくる働きがあることを捉える問題では、全国平均正答率を20ポイント以上下回っています」「文章全体の構成や書き表し方などに着目して、文や文章を整える問題、文章に対する感想や意見を伝え合い、自分の文章のよいところを見つける問題では、全国平均正答率を20ポイント以上下回っています」などの指摘が並ぶ。
行事を取材すると、たいてい「感想は?」と尋ねる。小学校高学年になると、立て板に水ではっきり答えてくれる児童もいるが、上手に話せなくてもいいので、考えをまとめて言葉にしてくれるとよい。
学力の観点では、考え・思いがない(内容が理解できていない?)、考えがまとまらない、文にして表現できないなど、つまずきにもいくつかの段階がある。先生を支援する教育委員会としても、どの段階でのつまずきが要因になっているのかも把握する必要があるだろう。
(M)