東京都で、人工知能(AI)の機能がついた電話機が特殊詐欺を探知。「受け子」が逮捕されたというニュースがあった。
事件のきっかけは、品川区の80代女性に、おいを名乗って「取引先の書類の入ったカバンをなくした。お金を貸してほしい」という電話がかかってきたこと。概要だけを見ると、典型的な手口。AIが、特殊詐欺と判断した場合に区役所に連絡がいく仕組みのようで、区役所から通報を受けた警察が受け渡し場所で待機。お金を受け取りに来た14歳の少年を逮捕したという。
三重県警は、県中部・北部で「2種類の詐欺電話が連続発生」と注意を呼び掛けている。市役所職員を名乗って「還付金がある」と、百貨店店員を名乗って「あなた名義のクレジットカードで買い物がされている。銀行協会へ電話を」という内容。「口座を止めるためキャッシュカードが必要。郵便受けに入れて置いて」という電話もあったそう。
特殊詐欺の話題はしばしば取り上げているが、「あの手この手」「いたちごっこ」である。対策をとっても次々に新しい手口が出てくる。自宅への電話がきっかけになる事例が多いという。引き続き警戒が必要だ。
(M)