尾鷲市でこのほど、初の子ども議会があった。尾鷲中の3人と輪内中の2人が堂々と一般質問。身近な環境改善や市政の課題に対する素朴な疑問を、加藤千速市長らにぶつけた。
一昨年8月に「少年の主張三重県大会」が尾鷲市で開かれ、中学生が発表する様子に感銘を受けたとして、加藤市長と中学生による懇談会が同じ年度の冬から行われている。今回は、市制70周年事業として市議会が企画した。
懇談会は、地域の課題や尾鷲市の未来という、非常に大きなテーマであり、今回は一般質問形式で、より具体的な議論がされた。懇談会と子ども議会を連携した取り組みにすれば、議論がより深まるのではないか。
子ども議会は、市議会が主導した取り組みだが、議員の関わりが少なかったように思う。県議会の高校生議会は、高校生の質問に、県議の代表者が答弁するしくみ。同じようなやり方でなくてもいいが、議会が主導で取り組むならば、議員が子どもたちと一緒に取り組めるような仕組みも必要と感じた。次年度以降の発展に期待したい。
(M)