丹鶴ホールで27日まで
「第78回和歌山県美術展覧会」(県展)と「第10回和歌山県ジュニア美術展覧会」の新宮展が22日、新宮市下本町の丹鶴ホールで始まった。27日(水)まで、入賞作品や新宮・東牟婁地域からの入選作品を中心に、県展97点、ジュニア県展79点の絵画や書などを展示している。時間は午前10時~午後5時。25日(月)は休館。
県が主催して毎年開催している。広く美術作品の公募を行い、優れた作品を審査・選考し、県民に紹介することでさらなる創作意欲の喚起を図り、美術文化の振興に寄与することが目的。若年層の作品創出意欲を高めるため、ジュニア県展も合わせて開催している。
県展は、洋画・日本画・書・写真・工芸・彫塑・華道の7部門、ジュニア県展は、絵画・書・立体の3部門。初日から来場者が順次訪れ、じっくりと作品を見て回っていた。
新宮市在住の坂本寿志さんは、クジラが那智の滝を昇る姿をダイナミックに描いた80号の作品が日本画部門で入選。油絵が趣味で退職後、京都造形芸術大学で日本画を学び、現在は地元で個展などを開いている。「県展はいい刺激になり、最優秀賞を目指して取り組む意欲がわいてくる」と話していた。
問い合わせは、新宮市教育委員会文化振興課(電話0735-29-7223)。