紀北町デジタルフェアが22日、東長島公民館で始まった。体験できるものも含めて20以上の県内外から企業、団体がブースを出展。訪れた人は展示品に熱心に見入ったり、AI(人工知能)やプログラミングロボット、コンピューターを使った画像製作などに触れた。
同町は内閣府のデジタル田園都市国家構想、総務省のフロントヤード改革モデルプロジェクトなどを通じ、デジタル技術を活用した新しいまちづくりに取り掛かっている。フェアは住民に最新デジタル技術に触れる機会をつくることで、理解を深めてもらおうと初めて実施した。町によると三重県内最大級のデジタルフェアという。
同公民館の講堂にはテレビ局など身近な企業から、インフラ企業、建設業、ITベンチャーまで各出店者のブースが並び、担当者が来場した人に仕組みや特徴などを説明した。地域通貨的に使える「美村PAY」の登録ブースもあった。話した言葉を日本語と英語で半透明のパネルに表示する、最先端の技術も展示された。
この日は、町内4中学校が順次来校。馬乗り型電動車いすや画像生成AI、小さなプログラムロボットやe—スポーツなどを体験した。
潮南中学校の生徒は午前中に見学。生成AIでの画像製作を体験した。山口幸愛(ゆあ)さん(2年)は「家でもやる。楽しい」と感想。初めて使ったという山本姫愛乃(ひなの)さん(同)は「かっこよくできた。AIってすごいと思った」と話した。見学を終えた岡村尚真さん(同)は「便利なものがたくさんあって楽しかった。すごいと思った」と語った。中学生はスマホの使い方講座も受講した。
23日(土・祝)も午前10時から午後3時まで行われる。多数の町民の来場を呼び掛けている。