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社説「年末にかけ一層の交通安全を」

 和歌山、三重の両県は12月1日から10日まで、それぞれ交通安全運動を実施する。年末の慌ただしい時期は交通事故も増加傾向になることから、警察をはじめ関係機関では啓発行事を中心に全ての人に交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を呼び掛けていく。

 新宮市鴻田の国道42号で19日夕方、車と道路を横断中の歩行者が衝突する交通事故があり、歩行者の60代男性が重体となった。事故現場は、横断歩道や信号のない車道だった。新宮署は、帰宅時間と日暮れが重なるこの時期に改めて、薄暮時の早めのヘッドライト点灯やハイビーム活用などにより、事故を起こさないための運転を呼び掛けた。
 
 この時期は日没時間が早く、児童生徒の帰宅時間にはかなり暗くなっており、ライトを点灯しないと周囲の車両や歩行者に気づくのが遅れる可能性がある。ドライバーからの目線だけでなく、歩行者から見ても車の存在が遠くに分かれば危険を回避する行動が取りやすい。三重県はすでに10月から「夕暮れ時、ちょっと早めのライト・オン運動」を実施しているが、運動期間中にも一層の周知徹底を図る。
 
 例年、当地方の交通量はこれから年末にかけて徐々に増えてくる。道に不慣れな帰省客や観光客が多く、幹線道路の流れが悪くなることもある。今年はこれに加えて、新宮紀宝道路の開通が12月7日に控えており、交通の流れが大きく変わることが予想される。開通後は、現在新熊野大橋に集中している交通が河口大橋に分散される。各インターチェンジ付近の道路は信号機設置や交差点の形状変更などで様変わりしているため、ドライバーは集中してハンドルを握らなければならない。また、普段通り慣れている道路の交通量が変化する可能性も頭に入れておきたい。渋滞に巻き込まれてイライラした気持ちになると思わぬ交通事故につながる恐れもある。気持ちにゆとりを持つためには、いつもより10分早く出発する習慣をつけることではないか。
 
 運動期間中は交通事故を1件でも少なくするための取り組みが展開されるが、ドライバーも歩行者も自分事に捉え、この機会に自分の運転を見直したり、反射材着用や明るい服装を心掛けたりしてほしい。
 

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