新宮市の福祉センターと中央児童館で先日、不審者の侵入を想定した対応訓練が行われた。不審者役の警官が大声をあげながら暴れ、職員の制止を振り切る緊迫した訓練で、迫力ある演技に思わず私も逃げ腰になった。
実際の不審者は、いつどこに現れるか分からない。学校かもしれないし、多くの人が集まるイベント会場かもしれない。凶器や爆発物を隠し持っているかもしれない。
高校生のころ、1人で夜道を歩いている時に後ろから声をかけられた。振り向くと男の人が立っていて、怪しい言動をしながら何か言葉を発してきたため、怖くなって走って逃げた。後日、そこが不審者が出没する有名な場所だと知り、2度とその道は通らなかった。
下校時や放課後など、知らない人から話しかけられた時の対処法として、「いかのおすし」が重要。ついて「いか」ない、車に「の」らない、連れていかれそうになったら「お」お声を出す、近くの家や店に「す」ぐ逃げる、どんな人が何をしたのか「し」らせる。不審者から身を守るために、子どもたちには絶対に覚えておいてもらいたい。
【織】