地域の出来事を把握する一環として、SNSを確認することが多い。そのうちのツイッターで、東紀州5市町を中心にさまざまなアカウントをフォローしているが、開設して1年の尾鷲市の発信は群を抜いて多いという実感がある。発信数は8年前に開設した熊野市を既に上回り、写真や動画をつけるなど内容も充実している。
SNSやオワセグを見ていると、動画での発信に注力していることがよく分かる。市役所玄関で放映しているDVDは、広報紙の写真撮影の合間にビデオをこつこつ回してきたもの。3月から開始した市内の風景を撮影した定点動画も商工観光課が長年温めていた企画で、若手職員はチームを組んで〝YouTuber〟として自主的にPRに励んでいる。福祉保健課の保健師による健康体操は、コロナウイルス感染症拡大防止の運動不足を慮ったもので、現場のアイデアが取り入れられていることの証左だろう。
インターネット上に尾鷲の魅力をPRするコンテンツを蓄えておくことは意義があり、何より職員が目的意識を共有していることは大きい。情報発信においては、ぜひとも今の姿勢での取り組みを続けてほしい。
(R)