新型コロナウィルスの感染が全国的に広がり、当地でも小中高校の休校をはじめ、さまざまな規制措置が取られた。
尾鷲の店舗に入ると、レジに「マスクは1個だけ」と書かれ、日本語だけでなく、中国語、韓国語、英語などで表現されていた。もう1枚、「当分入荷の見込みはありません」と書いた札が立っていた。
昭和48年に起きた第4次中東戦争で原油価格が暴騰したのをきっかけに起きたオイルショックでも、大阪千里ニュータウンの大型店が、トイレットペーパーの特売をかけた。「紙がなくなる」と早やトチリした主婦らが殺到。新聞が大々的に報道したため、全国的にペーパー争奪戦が広まった事件だ。紀北町内でも騒動が起きたが、大量に隠していた業者があったという話を、今回耳にした。今は、誰でもネットでデマを拡散できるから、テレビニュースがあおる。
学校の休校だけでなく、多くの公営施設が休んでいる。紀北町の場合、ホームページで確認すると、古里温泉、健康センターなどが休業。港市、権兵衛祭など中止、公民館や体育館などが自粛要請など書ききれない。
HPを見る人はごくわずか、町民は流されるままの毎日だ。
(北)