幼い頃、世界は当たり前に平和だと思っていた。日本が瓶の中の平和だと知ったのはアメリカの同時多発テロだっただろうか。2度の大戦を経ても世界から戦火がなくならない。
アメリカとイスラエルがイランを攻撃し、イランも中東全域で反撃を開始した。立場によって変わる正義や功罪を論じるつもりはないが、アメリカ議会や国連安保理の議決のない攻撃には危機感を感じざるを得ない。二元代表制も国際協調も戦火の引き金を止められない。
イスラエルはアメリカの同盟国であり、中東を東アジアに置き換えれば、日本も決して他人事ではない。昨今の日中の関係悪化、核兵器を拡大すると表明した北朝鮮、ロシアのウクライナ侵攻と、日本を取り巻く情勢は厳しさを増している。もはや戦後ではないのかもしれない。
日露戦争の折、与謝野晶子が戦地の弟へ「君死にたもふことなかれ」と歌ってから、一体どれだけの人が殺し殺されてきたのか。少なくとも今はまだ、世界平和は幻想でしかなかった。
(R)
