最近、喫茶店で出会う中高年の話題は、新型コロナウィルスの政府対応に批判が集中している。普段の議論が様変わりした。全国的な傾向と見えて、報道各社の世論調査でも安倍内閣の支持率が低下した。
当地は紀州の一角だから、感染者が急増している和歌山県での蔓延が、気になる原因の一つのように思う。
安倍内閣の対応で理解できないことがもう一つある。新型肺炎が拡大する中でも、中国公船が尖閣諸島周辺の領海侵犯を繰り返している。そんな時でも、安倍政権を支える与党自民党の二階幹事長は、歳費から1人5000円を天引きして中国政府に支援金を渡すと言い出し、懸案が解決しないままの支援に保守派が反発した。
二階幹事長は、かつて小沢一郎とコンビだったのを見ても、リベラル系だとされる親中派のリーダーだ。中国の「一帯一路」政策を支持しているなど、政府とは違う独自外交だ。
皮肉なことに、二階氏は和歌山県3区が選挙区。区内の有田郡湯浅町にある病院から感染患者が出て波紋を広げた。和歌山3区は新宮市を含む。
当地は、鉄道でも国道42号でも結ばれており、行き来が多い。このままではどうなることやら。
(北)