先だって、警察庁が昨年1年間の交通死亡事故に関する統計を公表した。死亡事故は3133件で、亡くなったのは3215人。昭和23年に統計を取り始めてから最少となった。それでも全国どこかで、毎日ほぼ9人が亡くなっている。
統計を詳しく見ると、オートバイ、原付では、被害者の多くがきちんとヘルメットを着用している。自転車乗車中では死者433人のうち414人はヘルメットを着けていなかった。乗用車では、約4割の464人がシートベルト非着用。
交通弱者といわれる歩行者側に違反のあるケースも。信号無視も66件あったという。数が多いのは「走行車両の直前直後」「酩酊等」。横断歩道以外を横断していて事故に遭っている人も多い。
まずは、自分が交通ルールを守ることが、命を守ることにつながる。車でも「かもしれない運転」は戒められるところ。車の方が、交通ルールを守ってくれると思い込むと危険。
以前、警察庁に「死亡事故が全くない日は過去にあったか」と問い合わせたら「ない」との回答をいただいた。みんなが気を付ければ事故は減らせる。死亡ゼロの日が早く実現するように気を配りたい。
(M)