東京都内の片側1車線の道路で、先月16日午後5時過ぎ、ミニバイクによるひき逃げ事件が発生。被害者の女性はSNSでドライブレコーダーの動画を公開して逃げた犯人の情報提供を求め、報道番組などでも報じられた。
近づくバスが通り過ぎてから信号機のない横断歩道を渡ろうと考えた女性。バスが横断歩道の手前で停車したため、小走りで横断を始めた。そんな時、あろうことか、バスの後方から現れたバイクはここぞとばかりに加速し、センターラインを超えて反対車線を逆走。何台かの車を追い越し、バイクに気づいて止まった女性と激突した。付近にいた人が動けない女性を助けに駆けつける中、事故を起した本人は横倒しになったバイクを起こし、反対車線を逆走して逃げていった。
道路交通法では、信号機のない横断歩道に歩行者がいる場合、車は停止線前で減速して一時停止し、横断する歩行者の通行を妨げてはいけないなどと、定められている。横断歩道での一時停止率の低さも課題だが、自分本位の暴走運転は論外。
急がず、慌てず、ゆとりとマナーを持った歩行者保護の運転が徹底されない限り、横断歩道も安心して渡れない。
(J)