尾鷲市と紀北町の成人式が12日、行われた。尾鷲市は169人の対象者のうち144人が、紀北町は189人の対象者のうち159人が出席し、市長、町長や来賓から祝辞を受けた。
何人かの新成人にインタビューしたが、「一人一人の子どものために動ける保育士になりたい」「看護師になりたい。いつかは地域に帰って貢献したい」「サッカー選手を目指している。まずは大学でやりきる」。地元で漁師をしている男性は「(式典に出て)気分があらたまった。自分らしい、礼儀正しい大人になりたい」と語った。コメントからはいずれも夢や目標を持ち頑張っている姿を垣間見ることができた。
紀北町の式典の来賓祝辞で、新成人たちの活躍する未来のキーワードとして「多様性」という言葉が紹介された。違いを認め、受け入れ、新しい価値社会をつくっていくことが求められるのだという。
変革のスピードは速く、活動の場は地球規模に広がっている。迷ったり、荒波の中に放り出されたりする人もいるかも知れない。そのような時、ふるさとや家族、友達は道しるべだったり、支えとなったりする。今のつながりを大切にしてもらいたい。
(M)