鍋がおいしい季節。こんなときに重宝するのが、カセットコンロだが、長期間保管されたカセットボンベは経年によって内部パッキンが劣化、ボンベとコンロの接続部から炎が上がるなどの事故が発生しているとして、国民生活センターなどが注意を呼び掛けている。
2014年度以降の約5年7か月の間に、全国の消費生活センターなどで受け付けたカセットボンベに関する相談は283件。そのうちガス漏れに関する事例は64件。同センターのガスもれ検知の調査によると、16年以上保管されていたカセットボンベで、本来はガスが噴出することのない根元付近からガス漏れが発生。購入後の保管期間が5年程度でも環境が悪いとガス漏れが発生する可能性があるという。
ヒーターや発電機なども発売され、防災対策の備蓄品としても需要が高いカセットボンベ。利便性が高く、手軽だが、不適切な使い方で爆発する事故も発生している。あくまでも高圧ガスを使用した可燃性の商品。古すぎるものは廃棄する、長期間保管する場合は湿気のないところや直射日光が当たらないところ、気温変化の少ないところを選ぶなど、適正な管理と使用が大切になる。
(J)