尾鷲商工会議所、みえ熊野古道商工会の新春祝賀会や賀詞交歓会が相次いで行われ、地域の総合経済団体として、経済活性化への思いを新たにした。尾鷲市ではSEAモデル事業が、紀北町では元気な地域づくりが、御浜町では観光誘客が話題となった。
商工業者の大多数は住民が顧客。人口減少で地域経済は厳しい。活性化には外貨を稼ぐ事業所を誘致するか育成するかし、そのお金を地域内で循環させることが重要。また、観光客にいかにお金を使ってもらえるか。
ふるさと納税は二重に外貨を稼ぐことに貢献している。ネット通販にも取り組む事業者がある一方で、手を出しかねている事業者もあると思う。独自でホームページを持てなくても、ふるさと納税は商品PRの場として活用できる。熊野市は品数を増やしたことで寄付額が増えたという。
観光面では今秋、御浜町に新たなホテルが開業する。東紀州振興公社もより機動性の高いDMOに替わる。都市部の住民や外国人にとって魅力の多い地域であることは間違いない。今年が活力回復の年になるよう、特に産業面で市町と商工団体が連携した取り組みが強化されることに期待したい。
(M)